世代を超えて愛されているジブリ作品。
その中でも、「風の谷のナウシカ」は大人気作ではないでしょうか?
私もビデオ(まだDVDが無かったので)を何回も見ていたので、テープが擦り切れてしまうほどでした(笑)

ここでは、登場人物の紹介(声優さんも)を含め、あらすじや裏解説などしていきたいと思います!

それではまず、登場人物の紹介をしますね。

風の谷のナウシカ 登場人物と声優

ナウシカ(声優:島本須美)

風の谷に住む“風つかい”の少女。族長・ジルの一人娘なのでお姫様でもあります。年齢は16歳。活発な性格から多くの人々に愛され、ナウシカ自身腐海の毒についての研究や腐海に住む蟲(ムシ)たちとの共存を願っています。ユパからもらったキツネリス・テトを飼っています。ちなみに、耳につけている赤色のピアスは母の形見。

ジル(声優:辻村真人)

風の谷の族長で“風つかい”。ナウシカの父ですが、今は動けない体になってしまい寝たきりの状況です。動けない体になった原因は腐海の毒によるものでした。

ユパ・ミラルダ(声優:納谷悟朗)

腐海一と呼ばれる程の“剣つかい”。ジルの旧友で、ナウシカの先生でもあります。今は、腐海の謎を解き明かすためクウ・カイ(くちばしの大きい鳥のような動物です。)と一緒に旅をしています。

大ババ様(声優:京田尚子)

風の谷の大ババ様。ナウシカのよき理解者でもあり、腐海の怖さ・恐ろしさを良くしている人物です。ジルが亡くなってしまってからは事実上、村の支配者です。

ミト(声優:永井一郎)

風の谷の城に仕えているおじいちゃん。腐海の毒に侵され、手が動きにくくなっています。
一緒に働いているおじいちゃんたちのリーダー格で、とても頼れる男です。ナウシカからも信頼されています。

ニガ(声優:矢田稔)

ミト同様、風の谷の城に仕えるおじいちゃん。こちらも同様で、腐海の毒で手が動きにくくなっています。風の谷に攻めてきたトルメキア軍の戦車を奪うなど、結構ハチャメチャな男ですが、やるときはやるおじいちゃんです。

ギックリ(声優:八奈見乗児)

ミト・ニガ同様、風の谷の城に仕えるおじいちゃん。腰痛もちですがいざというときにはやってくれる人です。

ゴル(声優:宮内幸平)

ミト・ニガ・ギックリ同様、風の谷の城に仕えるおじいちゃんです。城に仕えながら風見番として長年の勘を頼りに風をよんでいます。ゴルのおかげで、トルメキアの飛行機が風の谷に向かっていることが分かりました。

ムズ(声優:辻村真人)

4人同様、風の谷の城に仕えるおじいちゃんです。常に難しい顔をしていますが、ナウシカのことを大切に思う心はみんなと一緒です。

アスベル(声優:松田洋治)

工房都市・ペジテの王子。王子らしい気品は無く、人情深い情の熱い男の子です。ナウシカが虫から助けてくれたことで、一緒に行動するようになります。ラステルとは双子の兄妹です。

クシャナ(声優:榊原良子)

トルメキア帝国の第4皇女。剣と戦略の達人で、黄金の鎧に白いマントをまとっています。冷血な皇女と思われているものの、本当は優しく部下からの信頼はとても厚いです。風の谷に落ちてしまった巨神兵を手に入れるためにやってきて、巨神兵を復活させ腐海を焼く(無くす)つもりです。

クロトワ(声優:家弓家正)

トルメキア軍につかえている平民出身の参謀。クシャナの下につき、支えているものの頼りになる!とはっきり言えるような男ではありません。

ラステル(声優:冨永みーな)

アスベルの双子の妹でペジテのお姫様。虫に襲われて墜落したトルメキアの飛行機に乗っていたため、墜落の衝撃で亡くなってしまいます。

ペジテ市長(声優:寺田誠/改名後:麦人さん)

アスベル・ラステルの父親。トルメキア軍壊滅を目指し密かに動いていました。実質、風の谷にオームの群れを向かわせた、向かわせるように仕向けたのはこの人です。

アスベルの母(声優:坪井章子)

アスベル・ラステルの母親です。ペジテ軍に捕まってしまったとき、ナウシカのことを助けてくれます。

以上が主な登場人物です!まだ有名になる前にこの作品に関わっていた声優さんが多いそうです。
冨永みーなさんといえば、メロンパンナちゃんの声で有名ですよね。榊原良子さんも、出演作品が多く、テレビアニメからゲーム、吹き替え版の映画など名前を見ることが多い声優さんだと思います。
このような声優さんたちの力もあって素晴らしい作品になったんだな…と思いました☆

それでは、あらすじの紹介をしていきます!みなさんも良く知っていると思うので、短めに書かせていただきますね。

風の谷のナウシカ あらすじ

人類は科学技術を駆使して、“巨神兵”なる兵器を作り上げ《火の七日間》という戦争を起こします。
巨神兵は町を焼き尽くし、森は有毒ガスを放出してしまう死の森“腐海”に姿を変えてしまいました。

戦争が終わった後、人類は腐海に住む蟲や有毒ガスにおびえながら生活していましたが、風の谷だけの酸の海というものに守られ、のどかな暮らしをしていました。

族長の娘・ナウシカは、オウムと心を通わせることができます。そのためなのか、扱いにくい蟲たちもナウシカだけは傷付けることなく森に返すことができました。

ある日、ナウシカが腐海遊び(腐海の森に行って、植物の種を採取したり、オウムの抜け殻を見つけたりしています。)をしていたところ、銃声のような音が聞こえます。蟲に襲われた人を助け、蟲を森へ返します。

ナウシカ「ユパ様!!!」

蟲に襲われていたのは腐海の謎を解くために旅をしているユパでした。ユパのポケットから出てきたのは、小さなキツネリス。ナウシカは、そのキツネリスをユパから譲り受け、村人たちも大歓迎のユパと一緒に谷へ帰りました。

そんな時、トルメキア国の商船が蟲たちに襲われ谷に墜落してきます。
墜落してきた船には、人質の少女がいました。その少女は、ペジテ国のお姫様・ラステル。
ナウシカは、ラステルを救い出しましたが、「積み荷を燃やして…」そう言い残し、亡くなってしまいました。

翌日、トルメキア国の軍が谷に攻めてきます。先行してきた、クシャナという王女は巨神兵の胚を取り返すため谷を攻撃、ナウシカの父・ジルを殺害しました。その現場を見てしまったナウシカは、ユパに止められるまでトルメキア軍の兵士を倒していきます。

のどかに暮らしていたはずの風の谷は、トルメキア軍に占拠されてしまいました。

クシャナ「我らは、辺境の国々を統合し、この地に王道楽土を建設するために来た。…腐海を焼き払い再びこの土地を甦らすのだ!」

クシャナの言葉に住民たちは疑いの目を向けます。すると、大ババ様がクシャナの前に現れ言葉を発しました。

大ババ様「腐海に手を出してはならぬ。」

大ババ様は腐海の成り立ちを話し始めたのです。しかし、参謀・クロトワは話を聞こうとしません。その時、ジル殺害を知ってしまった住人は猛抗議。
「逆らうものは容赦するな!」とクロトワが兵士たちに命を出してしまいました。すると、戦車の前に立っていたナウシカが口を開きました。

ナウシカ「これ以上犠牲を出したくないの…。」

ナウシカは、トルメキア軍に従うことを皆の前で決断し、自らが人質となり船に乗ることになりました。

トルメキア船の行き先はペジテ。ナウシカ達を乗せ出発したものの、途中でペジテ軍から攻撃を受けてしまいます。ナウシカはミトと一緒に、ガンシップに乗って船から脱出。その際、クシャナも一緒に着いてきました。

ガンシップが不時着した先は腐海の中のオウムの巣。そこで、ナウシカはペジテの少年・アスベルが蟲たちに襲われていると知り、ミト・クシャナを置いて助けに行きました。

アスベルは銃を使いすぎ、蟲たちの怒りを鎮めることはできません。ナウシカはアスベルだけを助け、メーヴェに乗せました。…が、蟲のしっぽがぶつかってしまい2人は腐海の奥深くへと落ちてしまいました。

翌日、ペジテに向かった2人が目にしたものは、ペジテが蟲たちに襲われた痕の無残な姿でした。ペジテ軍は巨神兵を取り返すため、今から風の谷も蟲(オウム)に襲わせるという計画を立てていました。ナウシカはすぐに知らせに行こうとしますが、ペジテの人々に捕まってしまいます。

牢屋に入れられたナウシカ。そこへ、ラステルの母がやってきました。身代わりになって助けてくれるというのです。ナウシカは風の谷を救うためにメーヴェに乗って脱出を急ぎます。
その時!ペジテの船がトルメキア軍に見つかり、攻撃を受けてしまいました。アスベルにメーヴェを押されたナウシカは、トルメキア軍からの攻撃を除けながら逃げていきます。すると、ガンシップに乗ったミトとユパがやってきます!
ユパはペジテの応戦に向かい、ナウシカはミトと風の谷へと急ぎます。

谷には目を真っ赤にしたオウムの群れが向かっています。先頭には、オウムの子どもが吊るされ群れを誘導しているようでした。ナウシカは、オウムの子どもを助けると、一緒に怒り狂った群れの前に降ろしてもらいました。

怒り狂ったオウムたちは、2人を引き飛ばして谷へ向かいます。その直後、オウムの群れの中心から目の色が青に変わっていきます。

オウムの群れの中心には、ナウシカの亡骸がありました。身を挺して谷を助けたナウシカ。そんな彼女をオウムたちは、黄金の触手を伸ばし天高く持ち上げるのです。

金色の草原に異国の服を着たナウシカが立ち上がります。

オウムは腐海へ、トルメキア軍は自国へ、それぞれ帰っていきナウシカは谷を救うことができました。

風の谷のナウシカ 解説・考察

だいたいのあらすじは分かりましたか?
映画版なので、見たことある人が多いと思ったのでだいぶ端折って書かせていただきました。

あらすじを少なくした分、というわけではありませんが、今回は解説を多く書いていきたいと思います!

実際に宮崎駿監督が解説など、説明しているわけではないので、私の解釈したものをお伝えするということになってしまうのですが、ぜひ読んでいただけると嬉しいです!

それでは…
まず、「風の谷のナウシカ」という作品で、監督が伝えたかったこと
それは

1、 核兵器と戦争について
2、 自然を大切にしてほしいということ

の大きく分けて二つだと思います。

映画冒頭、ストーリーの説明が入ります。
そこで書かれているのは

“巨大産業文明が崩壊してから1,000年…腐海と呼ばれる有毒の瘴気を発する菌類の森がひろがり、衰退した人間の生存をおびやかしていた”

というものです。

これは、戦争で核兵器を使った後の世界は腐海のような人類をおびやかすものだと訴えているのではないでしょうか?
これは、被爆国だからこそ伝えたかったことでもあると思います。

今は平和な日本ですが、未だに戦争が行われている国はあります。
核兵器が使われることはありませんが、毎日たくさんの命が失われているのです。
宮崎駿監督は、本当の意味で戦争のない世界を実現してほしいと願っているのかもしれません。

そう考えると、もしかしたら、戦争だけでなく犯罪や事件もなくなってほしい、という気持ちも込められているかもしれません。

そして、自然を大切にしてほしい、ということは腐海の謎についてナウシカが研究していたシーンや、腐海に立つナウシカのシーンで、伝えていると思います。

主人公であるナウシカは、植物だけでなく蟲たちも大切にしています。それは、森は植物のおかげで育ち、植物は蟲たちの力を借りて育っていることを理解しているからだと思います。
映画の中でも、少しだけですがナウシカの幼少期のシーンが出てきます。そこでもナウシカはオウムを助けるため、殺さないでほしいと父にお願いしています。

また、ナウシカが腐海の植物を密かに持ちかえり、整った環境で育てていました。腐海の謎を解く第一歩をナウシカは発見したのです。
植物を育てるための土、さらに水もきれいなものでなければならない、そうすることで、腐海の植物たちも瘴気を出さずに育つことができます。

土や水が汚れているのは、環境汚染されているからです。これは最初の戦争につながります。他国よりもより強い兵器を持つため、強い力を得るため、そのために実験や研究が行われ、人々の知らず知らずのうちに汚染がされてしまっていたのです。

これは今の日本でも同じことが言えますね。
環境汚染が問題視されてから、いろいろなことが日本でも変わりつつあります。身近なところでいうと、レジ袋の削減です。
それに、電気自動車も環境をよくするために発明されたものですよね。

この映画を見た人が、少しでも自然を大切に、共存していく世の中にしたいという気持ちを持てたなら、監督の意図は伝わっているはずです。

ここまでは、冒頭部分と作品全体の解説・考察を書かせていただきました。
最後に書かせていただくのは、ナウシカに焦点を当てた解説です!

シーンに分けて解説します。

1、ナウシカとテトの出会い

テトは、ユパが持っていたキツネリスです。
ユパが蟲たちに襲われていた原因でもあるのですが、ナウシカは恐怖で怯えているテトに手を差し伸べます。
その時、テトはナウシカの指をかんでしまいます。思い切り噛みつかれ苦い顔をするナウシカですが、自分は敵でないことを伝えるために、痛みを我慢し「大丈夫」とテトに呼びかけます。

私もこのシーンを見てから動物と接するとき、自分には敵意がないこと、好きであることを伝えるようにしています!(犬や猫ですけど…笑)

私のように、人間だけじゃない生き物を大切にするということが、見る人には伝わるのではないでしょうか?ナウシカが蟲たちと心を通わせている理由には、テトと仲良くなれたこの行動とナウシカの持っている心が大きな意味を持っているのかもしれませんね。

2、ラステル救出

トルメキア軍の墜落した船に乗っていたラステル。
ナウシカは一瞬にして手錠でつながれていて、人質にされていることを察しました。墜落した後、火の海になっている中でラステルを見つけ、助けようと服を脱がせていきます。
これは、気道確保などなど医療的に重要な行為なのですが…ナウシカはラステルの胸元を見てから歯を食いしばり、服を閉じてしまいますよね。
なぜなのか、すごく疑問だったのですが、私の解釈としては…ラステルはもう助からないほどの致命傷を負っていて、ナウシカは服を再度着せたのではないか、です。
そのため、最初は「喋らないで!」とラステルに言っていたものの、服を着せてからは虫の息のラステルの言葉に耳を傾けていました。

血のシーンや、どうして着せたのか分からないのは、子どもも見れる作品にするためグロいシーンを無くすためだったのではないでしょうか?

3、父親を殺害されてから

そして、心優しいみんなから愛されて育ったナウシカが豹変したシーン。
実の父親を殺されたところです。
このとき、ナウシカの表情は憎悪でいっぱいでした。
人間の醜い心の全てがナウシカの表情に込められていたと思います。

トルメキア軍の兵士を何人も殺し、クシャナへ刃を向けるナウシカを止めたのがユパ様です。剣の達人ですので、ナウシカの剣を払いクシャナを脅すこともできたはずです。
が、ユパ様はそうしませんでした。これは、ナウシカに自らの血を見せることで、冷静さを取り戻させるためだったのではないでしょうか?

実際に怒り狂ったナウシカは、ユパ様の血を見て心優しいナウシカに戻っていました。
今まで人を殺したことなどない少女です。一気に現実が見え、自分自身の恐ろしさにも気づいたと思います。

4、アスベルとの出会い

トルメキアの人質として船に乗ったナウシカは攻撃してきたアスベルに、自らの両手を広げて「やめて!殺さないで!」と叫びました。
これが最初の出会いになるのですが、アスベルはナウシカの姿を見て、妹・ラステルの姿を重ねていました。

自分も人を殺してしまい、ひどく後悔していました。ナウシカはアスベルやそうでなくても、人を殺すことは過ちであり、慣れていいものではないと伝えたかったのだと思います。

その気持ちが伝わり、アスベルは攻撃をやめましたが、トルメキア軍に反撃され腐海に落ちてしまいましたね。

その後、ナウシカがメーヴェでアスベルを助けるのですが…2人が落ちていった腐海の底。
ナウシカが探し続けていた、研究してきていたことが実現された場所でした。

ペジテに向かう前に、ナウシカはアスベルに腐海のある意味を話していました。
その話を聞いて、アスベルにも今までとは違った感情が出てきたのではないかと思います。そのため、ペジテに帰ってからアスベルはナウシカのことをたくさん助けてくれました。

ここで感じられることは、自然の力の大きさや尊さ、そして人間は自然と共存しなければならないということではないでしょうか?

ナウシカのセリフにも、含まれていましたが、
森は何年も、何十年もかけて、人間が汚してしまった土や空気、たくさんのものを正常に戻してくれるのです。
このことを、「風の谷のナウシカ」では主人公・ナウシカのセリフで監督は伝えたのだと思います。

5、ナウシカと蟲たちの関係

そして最後に、ナウシカと蟲たちの関係です。
オウムの巣に不時着してしまった時、幼いナウシカの記憶のシーンが出ました。
これはオウムが、自分たちにとってナウシカが敵なのかどうなのか定めるシーンだったのですが、小さいころにナウシカがオウムを隠して育てていたことを知り、攻撃せずに去っていきます。

オウムの見ていた映像をナウシカがみていたとは思いませんが、幼いころのナウシカを見て、オウムの中でナウシカは敵ではないとみなされた瞬間だと思います。

そして最後のシーン。
ナウシカと子どものオウムが、怒り狂ったオウムの前に降ろされ轢かれてしまうところ。

弾き飛ばされたナウシカは、宙を舞い、歩みを止めない群れの中へ落ちてしまいます。ですが、その直後にオウムの目が青く変化していきます。

ナウシカの行動にオウムが反応してくれました。自分の命を犠牲にすることで谷の人々を助ける…その心にオウムは人間を許し、生かすと決めたのです。

ナウシカと蟲たちの間にできた絆。これは、戦争を行ってきた世界へ

“全ての人間はいたわる心や、人を愛する心を持っているのだから全てを包み込むことができる”
“憎しみや怒り、恨みのない、ゼロから始めることができる”

というメッセージを伝えるために描かれたのではないでしょうか?

ナウシカや蟲たちのように、人間は簡単に許しあえるとは思いません。
ですが、長い時間をかけて、憎しみの連鎖が無くなっていけば、戦争もおきない世界をつくれそうですね。

人を愛する力、家族の絆、自然を大切にする心
「風の谷のナウシカ」には、今の人々に気づいてほしいたくさんのメッセージが隠されていました。

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